近年、「使えない筋肉」という認識が広まりましたが、実際には使えない筋肉は存在しません。このような認識が広がった背景には、ボディビルとアスリートのトレーニングに対する誤解や情報の過剰流通が影響していると言えます。ですので今回は、使えない筋肉はないといったテーマで記事にしたいと思います。
1. なぜ使えない筋肉という理解が広がった？
「使えない筋肉」という言葉は、一般的に筋力トレーニングやフィットネスの分野で使用される事が多いと考えます。この言葉が広がった背景には、トレーニングのプロセスやその効果に対する誤解が原因の一つであると考えます。人々は特定の動きなどで筋肉が使えないと感じることがありますが、それは単なる感覚であり、生理学的には使えない筋肉は存在しないのです。
2. 使えないのではなく用途に合わせて使えていない
実際のところ、体の筋肉は用途に合わせて機能します。ボディメイクを目指す場合、特定の筋肉を重点的に鍛えることで理想の体型を作り上げることができます。※腕を太くする、腹筋を割るなど。
同様に、競技のために鍛えることで、その競技に最適なパフォーマンスを発揮できます。※飛距離が伸びる、走るスピードが速くなるなど。
つまり、使える、使えないのではなく、目的に応じて使い方が変わるのです。
3. ボディメイクのために鍛えるのか、競技のために鍛えるのか、出来上がる体は目的のための結果である
トレーニングを始める際は、まずトレーニングの目標を明確にすることが重要です。ボディビルダーのようなボディメイクを目指すのか、特定の競技に向けてパフォーマンスアップのためにトレーニングするのか、目的によって必要な筋肉の使い方や鍛え方が異なります。そのため、トレーニングはあくまで目的を達成する手段であり、出来上がる体はその目的の結果と言えます。
4. トレーニングはあくまで目的を達成するための手段であるから、目的を見失わないようにトレーニングを継続することが大切である
トレーニングを続ける上で大切な事は、目的や目標をを見失わないことです。よくあるのが事例として、例えば
「ボールを早く投げるためにトレーニングをしていたのに、いつの間にか重たい重量を挙げる事がトレーニングの目的になっている。」のような現象です。どうしてもトレーニングを開始して挙げる事ができる重量が伸びてくると、嬉しくてついつい重量を挙げる事が目標となってしまいます。もう一度再確認していただきたいのですが、○○kgを挙げれるようになったからボールのスピードがアップしたのではなく、ボールのスピードをアップさせるためにトレーニングした結果、○○kgが挙がるようになるのです。
トレーニングは日々の生活や目標に対する手段であり、その過程で使う筋肉は目的に応じて変化します。定期的な目標の見直しやトレーニングプランの調整を通じて、自分の進捗を確認し、モチベーションを保ちましょう。
まとめ
「使えない筋肉」という言葉は、トレーニングやフィットネスのたくさんの情報の中で誤解を招くことがありますが、実際にはそのような筋肉は存在しません。体は目的に応じて筋肉を使い分け、トレーニングを通じて適切な使い方を学びます。自分の目標に向かって楽しく、健康的にトレーニングを続けていってくださいね。
コメント